佐賀大学医学部形成外科

other

JasmineJASMine

JASMiNe2018 寄稿

日程:2018年6月18日-22日
場所:ダナン病院(ベトナム国ダナン市)

寄稿: JASMiNe2018 手術ミッションを終えて

JASMiNe2019寄稿:JASMiNe2019手術ミッションに参加して

今回、私達JASMiNe 一行が訪れたのは、急速にリゾート地として名を馳せてきているベトナム中部の都市ダナン。その街の中心に存在するダナン病院で手術ミッションは行われた。そもそもは形成外科医の平本道昭先生(京都大学)が20 年以上前からこの地で定期的に手術ミッションを行ってきており、現在副院長のDr. Ann と師匠と弟子のような関係性のもとこれまで継続されてきた。今回は将来的なミッションの継続性を考え、佐賀大学の上村先生を中心にチームが組まれ、1週間に及ぶ手術ミッションが行われることになった。上村・黒川先生を中心とした先発隊は、ミッション初日の午前中に患者診察を行い、手術の対象患者の最終決定と手術順番を決定、その後日本各地から同地に集った10 人の形成外科医のもと、月曜日午後から金曜日午後まで手術を施行。最終的に、熱傷後瘢痕形成や小児先天性奇形等合計13 件の手術を行った。国際協力というと参加のハードルが高い印象があるが、JASMiNe の特徴はそのflexibility さだ。参加希望者は各々の日程で現地に集い、先発隊により選ばれた対象患者の手術を皆,合同で行う。そこには地域・医局・年齢といった隔たりはなく、それぞれができることを行い、目の前の患者に対してこの場所・この病院・この設備でできる最適な医療を行う。そしてその隔たりは国籍も超える。麻酔を行うのも、オペ介助をしてくれるのも、術後のケアをしてくれるのはダナン病院の看護師や形成外科医の方々。彼らの協力なくして手術ミッションというのは成り立たない。また、今回はイギリスのNGO 団体”facing the world”の活動のタイミングと一緒になったため、同一手術室内にある2ベッドを一つずつ分け合い連日交流を深めていった。お互いの手術を拝見しながら最終日には合同手術を行うことも実現し、確立された国際協力活動の体制下で働く彼らのしごとぶりを見られたのは、貴重な経験であった。異国の地での手術ミッションのもう一つの良い点は交流である。普段より流れる時間がゆるやかな中で、全国各地から来た先生方やダナン病院の先生方、またUK チームとのミッション後の夕食は大変有意義なものであった。海の幸と新鮮な野菜・果物にあふれるベトナム料理やビールを味わいながら、ジェスチャーを交えながらの交流は、コンデンスミルクたっぷりのベトナムコーヒー並に濃密なものであり、ミッションの醍醐味の一つである。日本では味わえない環境の元での経験は、日々の生活からの解放とこれからの礎になるに違いない。

最後に、まず長年に渡りこの地で活動してきた平本道昭先生、また日本からのドクターを受け入れ患者を集めてくださったDr.アンとダナン病院の方々に深く感謝致します。同じく今回JASMiNe の中心としてこのミッションを率いた上村先生や黒川先生にも感謝するとともに、今後このJASMiNe の活動が軌道にのり、治療のチャンスがなく困っているベトナムの人々が、幸せを掴むための手助けになるよう、今後の活動の成功を祈りつつ、寄稿文を終わらせていただきます。
カームオン!

寄稿: JASMiNe2018 手術ミッションを終えて寄稿: JASMiNe2018 手術ミッションを終えて

順天堂大学形成外科
市川佑一

JASMiNe趣意書

JASMiNe(JAPAN Surgical Mission in Da Nang Network)の趣意書

日本とベトナムの友好を目的に、ベトナムダナン病院でのボランティア手術支援に参加し、国際社会貢献を行う。
JASMiNe 日本事務局を佐賀大学形成外科に置き、手術に関するデータ(手術記録)等を管理する。
日本事務局:〒8498501 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1 佐賀大学医学部形成外科

JASMiNeへの参加に際し、
  1. 上記に賛同するものなら職種を問わない。
  2. 参加する期間の長さも問わない。
  3. 手術前日の夕食会で、当日の術者、助手を検討する。
  4. 手術を担当したものは、手術記録として患者基本情報と手書きシェーマ(A4 サイズ)を残し、術中写真と一緒に、JASMiNe(Da nang20??)のクラウドにアップロードする。患者基本情報とは、患者氏名、性別、年齢、診断、手術部位を手書きシェーマ内に記載し、記載者のサインと期日を記載する。
  5. 上記記載内容を、個人でJASMiNe クラウドにアップロードできない場合、帰国後に紙媒体を日本事務局まで郵送する。
  6. 前述4、5 を参加者の責任で行い、可能な方が優先して術者を担当することとする。
細則
  1. 原則として、年1回2週間開催する。
    各人の参加期間は、ミッションの期間内ならいつでも可能とする。前半1週と後半1週で、事前に企画責任者を決定する。
  2. 企画責任者は、ダナン病院側が術前に準備する患者データ(google drive)を元に、患者の選定と術式の検討を行う。
    その際、可能ならば1 週間の前半に1 件の頻度でfree tissue transfer 手術を企画する。
  3. ミッション初日の午前に、患者の診察を行い2 週間の手術計画を最終決定する。
  4. JASMiNe 趣旨に賛同する業者からの寄付、器材提供を拒まない。
  5. 参加において、交通ないし宿泊の予約、費用等は、個人の責任とする。
  6. JASMiNe に、下記役員を数名おく。

顧問 平本道昭(元大阪府済生会中津病院形成外科部長)
代表世話人 上村哲司(佐賀大学医学部)
副代表世話人 黒川正人(熊本赤十字病院)
世話人 宗内 巌(大阪府済生会中津病院)
監事 鈴木裕一(国立病院機構佐賀病院)

JASMiNe趣意書(和文)PDFをダウンロードJASMiNe Prospectus(ENG.Version) download JASMiNe ロゴ原画をダウンロード

次回JASMiNe2019開催予定および参加募集

日程:2019年6月3日~14日
場所:ダナン病院(ベトナム国ダナン市)

次回JASMiNe2019への参加のお誘い

JASMiNe2019への参加において、職種を問いません。またその滞在期間も自由です。是非、ご参加ください。
JASMiNeの役員に事前に一言声をかけていただければそれだけでエントリー終了です(急な不参加,参加も可能)。
本JASMiNeの活動は紳士,淑女である皆様の意思を尊重し、かつ制約もありません。
詳細は趣意書をご一読ください

次回JASMiNe2019開催にむけて寄付,協賛のお願い

上記の日程でボランティア手術支援を行います。
現物支給として、医療材料の協賛(糸、針、人工真皮、創傷被覆材等)をお願いしたいと存じます。
またJASMiNeの活動に賛同していただける個人、団体からの寄附も募ります((一口1万円、1口から(個人)、3口以上(団体の場合))。
寄附された個人及び団体には、JASMiNe オリジナルTシャツ(写真1)とJASMiNeエンブレムバッジ(写真2)を進呈し、お支払いただいた金額から上記品代作成実費、郵送費などを差し引いた残額を、JASMiNeの活動費とさせて頂きます。

寄附および資材提供への問い合わせ先

JASMiNe本部

〒8498501
佐賀県佐賀市鍋島5-1-1 佐賀大学医学部形成外科
代表世話人 上村哲司 までご連絡ください。
Tel:0952-34-2460
E-mail: uemurat@cc.saga-u.ac.jp